アフィリエイトは結局不労所得なのか?

働くことでしかやはり報酬は増えない

もちろん、こうした企業年金や保険の掛け金の多くは、実際には労働者が負担するわけなのだ この「労働ン・ドリーム」神話は今でも多くの人たちに信じられているが、それはビル・ゲイ ッやタィガー・ウッズのような大成功者がときどき輩出するからである。彼らのような華々しい 成功者の輩出が「ひょっとしたら自分もできるかもしれない」という夢を抱かせ、世界中から人々 人間は先入観に編される さて、こうやって見ていくと、私たちが抱いていた「労働は自由競争の国、自己責任の国 だから世界一豊かになったのだ」というイメージは、実は真実の半分しか語っていないことに気 がつく。というのも、経済活動を自由競争に委ねているだけでは格差拡大が進むなど、社会の安 定性が損なわれ、結果的に豊かな社会は作れないからであり、社会全体の「豊かさ」を作り出すた めには、政府の「適切な」介入が必要になるからである。

 

しかし、この点については、私が最近まで誤解していたのと同様、労働人自身も誤解して いると思われる。彼らの多くは、戦後労働経済が発展してきたのは、労働が自由の国で あり、誰にでも成功のチャンスがある「労働ン・ドリーム」の国であるという神話を信じてき たからである。 こうした年金や保険に対する企業からの補助は所得税ほど厳しく課税されなかった。だから 福利厚生の充実は、労働者にとっても得をする仕組みになっていた。 つまり、労働には公的社会保険はなかったけれども、企業が仲介に入る形での「間接的な 公的社会保険」が実質的に創出されていたというわけである。

 

 

しかし、圧倒的多数は敗北者となって、惨めな生活を強いられる結果に終わる。労働社会 がすごいのは、たとえ確率は小さくても、とてつもない成功者を輩出できることを見せ続けるこ とに成功しているということであろう。しかし、このような万に一つの「労働ン・ドリーム」 だけでは、労働を真に豊かな社会にすることはできない 先入観とは怖いものである。こうやって実際のデータを見ていけば、誰の目にも明らかなこと でも、「労働は自由の国」という固定観念をいったん持ってしまうと、専門家であっても「ア メリカは自由な国だからここまで発展したのだ」と信じ込んでしまい、事実が見えなくなってし まうのである。 しかし、彼らが誇る豊かさ、ことに戦後労働の豊かさとは、自由な経済活動の成果という 面に加えて、政府が積極的に経済に関与して、適切な社会福祉政策、適切な所得再分配政策を採っ てきたためであり、さらには、日本と同様に労使協調の精神が醸成されたからこそ、社会も安定 していたというわけなのである。 しかし、前にも書いたが、何ごとにもほどよいバランスというものがある。戦後、隆盛を誇っ たケインズ経済政策による政府介入が一九七○年代に入ってついに行き過ぎる事態が発生したの である。

 

アフィリエイトは特に不労所得ではないと思う。